お一人様で、頼れる家族がないので、
何かあったときが心配。
あらかじめ頼る人を決めておくことができます。
その頼る人が任意後見人です。
元気なうちに、任意後見人になる人に、自分がこれまでどんな人生を歩み、どんな考えを持っているのか、好きなこと、嫌いなこと、老後の生活の希望を伝えることができます。
判断能力が不十分になってから選任される成年後見制度利用の場合には、成年後見人等になった人が、ご本人がどのような方か、どのような希望をお持ちか把握するのが難しく、ご本人らしい生活をすることが難しくなる可能性があります。
任意後見人は、判断能力が十分なうちにご本人と面談等を重ねますので、その人らしさを尊重し、その人の希望に合わせて、支援が必要になった時の手助けをすることができます。

施設に入りたいけど、保証人が必要と
言われた。どうしよう。
任意後見人が、入院費や施設費を支払ったり緊急連絡先となったりするので、
身元保証人がいなくても、入院や施設への入所ができるようになります。
入院や施設入所の場面だけでなく、任意後見人は様々な場面で支援することができます。

財産や死後のこと、身辺整理を
どうしたらいいかしら。
任意後見契約と一緒に、死後事務委任契約をすることで、ご本人のご希望にそったお葬式ができます。また、残された遺品の整理も可能です。
成年後見制度の場合には、ご本人が亡くなると成年後見人等の仕事は原則終了しますので、お葬式までの対応はできません。
死後事務委任契約の場合には、葬儀場や葬儀の内容、死亡の事実を伝えて欲しい人などご要望をお聞きした上で、ご希望にそったお葬式や埋葬が可能になります。

